vol.11

山の下に橋が架かっているのがわかりますか? これが新しい国道で、あの橋脚の下が現在の国道で、水の中に沈んでしまいます

鉄旅通信

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こんにちは! 編集部のSです。「鉄道で旅する北海道2011.夏号」はいかがでしたか? 今年の夏も全国的に猛暑が続き、北海道でも寝苦しい夜もありました。その暑さが通り過ぎる前には台風12号が大きな被害をもたらし、天災の恐ろしさを再確認した夏となりました。

次号2011.秋号は夕張特集。いわずと知れた夕張メロンの産地で、かつては炭鉱マチとして大いに栄えたところです。取材時はちょうど夕張メロンの時期だったのですが、なかなかタイミングがなく全然食べられず…。その後、夕張出身の社員からの差し入れでやっと食べることができ、夏の味覚をしっかりと味わいました。

夕張には数年前まで「鹿島」という夕張川上流にある地区にはたくさんの人たちが暮らしていました。ここは夕張シューパロダムの建設により湖底に沈みます。夕張川流域に住む大勢の人のためのダムですが、そのために故郷を失う人たちがいると思うと複雑な気持ちでいっぱいです。鹿島とともに国道も沈むので、現在新しい国道の付け替えを行っています。今の国道から見上げると、新しい国道はかなり山の方に建設されていました。「あんなに上の方を走るんだぁ」というのが率直な感想で、そしてそのとき私が立った場所はもうすぐ訪れることができなくなります。現在の国道は今年12月に閉鎖し、新しい国道が開通する予定だそうです。鹿島の町は建物も何もなくなってしまいましたが、訪れるのはこの秋が最後のチャンスです。

次号では夕張にあった小学校跡地の様子も少しだけ紹介しています。そのうちの1校が「鹿の谷小学校」です。ここは1997年に閉校してしまいましたが、開校から今年で90年。これまで校舎は何度か再利用されながら残されてきましたが、この9月の取り壊しの前に撮影で校舎内に入れてもらうことができました。昨年10月に1996年に埋めたタイムカプセルの開封式を行ったそうで、黒板にはそのときの卒業生たちが自分の名前や思い出を書き残していました。

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    ある教室の黒板には「2010.10.10タイムカプセル開封」と書かれていた

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    階段の途中にあった絵画。卒業生の作品だろうか

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    乱雑に置かれていた理科の実験道具

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    教室にはぽつんとイスが置かれていた

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    鹿島地区へ撮影で訪れた際に出くわしたキツネとシカ。キツネは警戒することなく近づいてきました

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    鹿は道路の反対側に仲間がいて、私たちがいなくなるのを待っている様子でした