vol.13

まだ雪の残る赤坂の上から見た小樽港。その向こうに見えるのは暑寒別連山

鉄旅通信

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こんにちは! 編集部のSです。「鉄道で旅する北海道2012.冬号」はいかがでしたか? 今年は全国的にも気温が低く、雪の降る地域・量が例年よりも多い冬となりましたね。北海道でいえば豪雪地帯といわれる岩見沢を中心に大雪に翻弄され、1日に何度雪かきをしても雪は降り積もるということがしばしばでした。屋根に積もった雪は空き家や倉庫、小学校の体育館までをも倒壊させ、2011年秋号でも紹介した「夕張市美術館」の屋根が押しつぶされたというニュースにはビックリ。館内の展示物はすべて無事だったそうですが、きれいなだけではない雪の脅威を改めて認識させられました。今年の冬も毎年のことながら厳しい寒さでしたが、日毎に陽の落ちる時間が遅くなり、春の到来もすぐそこかなと感じます。

次号2012.春号の特集は小樽です。札幌駅からわずか45分で着く街ですが、札幌市民でも何度も観光に訪れたくなる街です。小樽は言わずと知れた北海道鉄道発祥の地。鉄道をはじめ、さまざまな小樽の歴史に触れていきます。

今回は小樽に現存する「最古」のお店や建物を紹介しています。どれも長い歴史を持ちながらも色褪せず、現代でも愛されているところばかりです。南小樽駅近くの「小町湯」は創業年が定かではないのですが、1882(明治15)年にはすでにあったといいます。建物は昭和20年代に建てられたもので、至るところに当時のデザインや備品があります。お風呂は浴槽ひとつのシンプルなものですが、お湯は天然温泉。旅行のときの楽しみのひとつは温泉ですが、たまには銭湯もいいものです。子どもの頃に通っていた銭湯の思い出を重ねながら入浴するものいいかもしれませんね。

小樽といえば〝坂の街〟としても有名です。しかも坂道が多いだけでなく、急勾配に沿って住宅がぎっしりと建っているから驚きです。そんな風景を見ると「小樽っ子は足腰が強そう」と思ってしまいます。南小樽駅近くにある「赤坂」は臨港線へと続く狭い坂道です。ここは上から海を見渡すと赤と白の灯台が見えます。天気のいい昼間には灯台の向こうに暑寒別連山を望み、夜になると灯台の間をフェリーが通り抜けます。どちらも小樽の地形が生み出した、小樽だけの景色です。小樽は有名な景色だけでなく、地元の人が普段見ている風景がとても素敵なのです。

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    小町湯にある体重計メモリの内側は「貫」という表記になっています

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    小町湯の脱衣所。昔ながらのマッサージ機は揉み玉がむき出しで、懐かしさを感じます

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    小町湯の天井の角は昭和のデザインと見られるものを発見しました